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PT・OT・STの職務経歴書の書き方|担当疾患・単位数・実績のまとめ方と記入例

更新日:2026/09/08 読了目安:約8分 執筆:ケアリーチ キャリアアドバイザー

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の職務経歴書で採用担当者が見る「担当疾患・1日の取得単位・加算への関与・後輩指導」のまとめ方を、施設形態別の記入例つきで解説。経験を数字と役割で伝える構成が分かります。

職務経歴書は、履歴書では伝えきれない「何を、どのくらい、どんな役割でやってきたか」を示す書類です。リハビリ職の場合、採用担当者やリハ科長が見るのは施設名よりも、担当疾患の内訳、1日の取得単位、加算体制への関与、後輩指導や委員会の経験といった中身です。この記事では、PT・OT・STの職務経歴書の構成、実績の数字の出し方、施設形態別の記入例をまとめました。書きながら「自分の強み」が整理される構成にしています。

職務経歴書の基本構成とA4 1〜2枚の目安

職務経歴書はA4で1〜2枚、パソコン作成が一般的です。構成は次の順番が読みやすく、採用側も慣れています。

  1. 職務要約(3〜4行で経験年数・分野・強みをまとめる)
  2. 職務経歴(施設ごとに期間・施設概要・業務内容・実績)
  3. 活かせる経験・スキル(評価・治療手技、機器、書類作成、指導経験)
  4. 資格・研修・学会発表
  5. 自己PR(応募先に合わせて3〜5行)

職務要約の書き方の例

「理学療法士として急性期病院で4年、回復期リハビリテーション病院で3年の経験があります。脳血管疾患と大腿骨近位部骨折の術後を中心に担当し、回復期では1日平均18〜20単位を取得しながら、退院前訪問と住宅改修の提案に携わりました。現在は新人教育担当として年間3名の指導を行っています」

数字と役割が最初の4行に入っていると、読み手は続きを読む姿勢になります。

職務経歴欄で書くべき項目(施設概要・業務内容・実績)

施設ごとに次の項目を揃えると、経験の比較がしやすくなります。

項目書く内容
施設概要病床数、病棟の種類(急性期・回復期・療養)、リハ科の職種別人数
担当領域主な疾患(脳血管、運動器、呼吸器・循環器、廃用、がん、小児など)と割合
業務内容評価、治療、記録、カンファレンス、家族指導、退院前訪問、送迎の有無
数字1日の取得単位、担当患者数、在宅復帰への関与、訪問件数
役割主任・リーダー、教育担当、実習指導者、委員会、加算に関する業務

単位数・件数の出し方と注意点

「1日18〜21単位」「訪問1日5〜6件」のように幅で書くと実態に近くなります。数字は在職中の記録や勤務表から確認し、盛らないことが大切です。面接で「その単位数で記録はいつ書いていましたか」と掘り下げられることがあり、答えが曖昧だと逆効果です。加算については「回復期リハビリテーション病棟入院料1の病棟で、実績指数の集計を担当」のように、関与の範囲を正確に書きます。

担当疾患は割合で示す

「脳血管5割、運動器3割、廃用2割」のように割合で書くと、応募先とのマッチ度が一目で分かります。STなら「摂食嚥下7割、失語・高次脳機能2割、構音1割」、OTなら「上肢機能訓練、ADL訓練、高次脳機能評価、福祉用具選定」のように、業務の柱を並べます。

アドバイザーのひとこと 応募先が回復期なら「在宅復帰に向けて何をしたか」、訪問なら「生活環境にどう介入したか」、老健なら「多職種とどう連携したか」が読まれます。同じ経歴でも、応募先ごとに実績の並び順を入れ替えるだけで印象が変わります。1枚を使い回すより、優先順位を変えた2〜3パターンを持つのがおすすめです。

施設形態別の記入例

例:回復期リハビリテーション病院(PT)

  • 期間:20XX年4月〜20XX年3月(3年)
  • 施設概要:回復期リハビリテーション病棟○床、PT○名・OT○名・ST○名
  • 担当領域:脳血管疾患6割、大腿骨近位部骨折・脊椎圧迫骨折3割、廃用症候群1割
  • 業務:評価・治療、1日平均18〜20単位、週1回の多職種カンファレンス、退院前訪問(月2〜3件)、家族への動作指導
  • 実績・役割:新人教育担当(年3名)、転倒予防委員会、実習指導者として臨床実習を年2名受け入れ

例:訪問看護ステーション(OT)

  • 期間:20XX年4月〜現在(2年)
  • 施設概要:訪問看護ステーション、看護師○名・PT○名・OT○名
  • 担当領域:脳血管疾患後遺症、パーキンソン病などの神経難病、廃用、認知症
  • 業務:1日5〜6件の訪問、ADL・IADL訓練、福祉用具・住宅改修の提案、家族指導、ケアマネジャーへの報告書作成
  • 実績・役割:デイサービス移行を見据えた目標設定、新規利用者の初回評価の担当

例:急性期病院(ST)

  • 期間:20XX年4月〜20XX年3月(4年)
  • 施設概要:急性期病院○床、脳神経外科・脳神経内科・消化器外科が中心
  • 担当領域:摂食嚥下障害7割、失語症・高次脳機能障害2割、構音障害1割
  • 業務:嚥下スクリーニング、VE・VF評価への同席と食形態の提案、NST(栄養サポートチーム)への参加、退院時の食事指導
  • 実績・役割:嚥下食の院内マニュアル改訂に参画、院内勉強会の講師を年2回担当

活かせる経験・スキルと自己PRの書き方

スキル欄は箇条書きで、応募先で使えるものを上に置きます。

  • 評価:SIAS、FIM、BI、MMSE、HDS-R、6分間歩行、TUG など(実施経験のあるもののみ)
  • 機器・手技:装具療法、物理療法機器の使用経験、電気刺激、嚥下内視鏡への同席経験
  • 書類:リハビリテーション総合実施計画書、通所リハビリテーション計画書、訪問看護報告書、介護保険の意見書の作成補助
  • 指導・連携:実習指導者、新人教育、ケアマネジャー・福祉用具業者との連携

自己PRは応募先の課題に合わせて書きます。訪問なら「一人で判断する場面での報告・相談の姿勢」、回復期なら「多職種での目標共有」、クリニックなら「外来の回転を意識した評価と自主トレ指導」といった切り口が伝わりやすいです。

アドバイザーのひとこと 経験年数が短い方ほど「書くことがない」と言われますが、1年目でも「担当した疾患」「取得単位」「見学・参加したカンファレンス」「先輩と一緒に行った家族指導」は立派な経歴です。役割が小さくても、何に関わったかを具体的に書くほうが、空欄より評価されます。

提出前のチェックリスト

  • 履歴書の職歴と期間・施設名が一致しているか
  • 数字(単位数・件数・年数)に根拠があるか
  • 応募先の分野に関係する経験が上に来ているか
  • 専門用語の略語(FIM、ADLなど)は初出で正式名称を添えたか
  • A4 2枚以内に収まり、見出しと箇条書きで読みやすいか
  • ファイル名は「職務経歴書_氏名.pdf」など分かりやすいものにしたか

よくある質問

Q. 単位数は正確に書かないといけませんか?

正確である必要はありますが、日によって変わるため「1日平均○〜○単位」の幅で書くのが一般的です。盛った数字は面接で掘り下げられたときに矛盾が出やすいため、勤務記録に基づいた実態を書きましょう。

Q. 学会発表や論文がなくても不利になりますか?

臨床職の採用では、発表実績より担当疾患と日々の業務内容が重視されます。発表がなくても、院内勉強会の担当や症例検討会での発表、研修受講歴を「自己研鑽」の項目にまとめれば十分に伝わります。

Q. 施設が多くて2枚に収まりません。

古い職歴や短期のものは施設概要と担当領域を1〜2行に圧縮し、直近と応募先に関係の深い職歴を厚く書きます。すべてを同じ分量で書く必要はありません。

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タグ:転職の準備 履歴書 単位数

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