転職ノウハウ

PT・OT・ST新卒の就職活動ガイド|スケジュール・病院と施設の選び方・国試との両立

更新日:2026/09/08 読了目安:約8分 執筆:ケアリーチ キャリアアドバイザー

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を目指す学生向けに、就職活動のスケジュール、急性期・回復期・施設それぞれの1年目の特徴、見学と病院説明会の回り方、国家試験勉強との両立法を解説。最初の職場で失敗しない選び方が分かります。

最終学年の春、臨床実習と卒業研究、国家試験の勉強に追われる中で「就職活動もやらなければ」と焦る学生は多いです。リハビリ職の新卒採用は病院と施設で時期や進め方が異なり、実習先からの声かけ、学校の求人票、合同説明会、求人サイトと経路も複数あります。最初の職場は、その後の分野や働き方の土台になるため、忙しい中でも軸を持って選びたいところです。この記事では、PT・OT・STの新卒就活のスケジュール、1年目の職場選びの考え方、国試との両立の工夫をまとめました。

新卒就活の全体スケジュール

養成校や地域によって差はありますが、最終学年の流れは概ね次のとおりです。

時期動きポイント
4〜8月臨床実習、情報収集、合同説明会実習先で1日の単位数や教育体制を観察する
6〜9月病院見学、インターン、学校に届く求人票の確認見学は2〜4か所が目安
8〜11月応募、面接、内定大規模病院は早め、施設系は年明けまで募集が続くことも
12〜2月国家試験勉強に集中内定先へは合格見込みで連絡を保つ
2〜3月国家試験、合格発表、入職準備免許申請書類の準備
4月入職、オリエンテーション免許証交付まで「助手」扱いになる期間がある

急性期病院や大規模法人は夏から秋に選考を終えることが多く、回復期病院や介護施設、訪問リハは年明け以降も募集が続く傾向があります。焦って決めるより、見学を通じて分野の違いを知ることが先です。

病院と施設、最初の職場はどう選ぶか

新卒の職場選びで最も相談が多いのは「最初は急性期か回復期か」「施設から始めても大丈夫か」です。それぞれの1年目の特徴を知ったうえで判断しましょう。

急性期病院の1年目

術後や発症直後の患者を担当し、リスク管理と医師・看護師との連携を早い段階で身につけられます。在院日数が短いため症例数は多く、疾患の幅も広い一方、1人あたりに関われる期間は短めです。教育プログラムが整った病院が多く、基礎を固めたい人に向いています。

回復期リハビリテーション病院の1年目

脳血管疾患や運動器疾患の患者に集中的に関わり、評価から退院支援までを一貫して経験できます。1日の取得単位は急性期より多くなりやすく、体力的な負担と記録の量を見ておく必要があります。多職種カンファレンスや家屋評価を通じて、生活の視点が身につきます。

介護施設・通所・訪問の1年目

生活期の利用者を長期に担当し、介護職やケアマネジャーとの連携が中心になります。セラピストの人数が少ない施設では1年目から判断を任される場面が多く、自分で学ぶ姿勢が求められます。教育担当がいるか、外部研修に出やすいかを見学で確認しておくと安心です。

アドバイザーのひとこと 「新卒は急性期か回復期でないと後で困る」と言われることがありますが、実際には教育体制と症例検討の機会があるかどうかのほうが大切です。施設から始めても、勉強会や研修に出られる環境なら成長できます。逆に病院でも、人手不足で単位数だけを求められる環境では基礎が固まりにくいです。

見学・説明会で確認したいこと

新卒の見学では、設備の新しさより「1年目がどう育てられているか」を見ます。

  • 新人教育の内容(プリセプター制度、同行期間、担当患者を持ち始める時期)
  • 1年目の1日の取得単位の目安と、記録の時間
  • 症例検討会や勉強会の頻度と、勤務時間内かどうか
  • 職種ごとの人数と、2〜5年目の先輩の人数(相談相手がいるか)
  • 学会参加や外部研修の費用補助、認定資格取得への支援
  • 寮や住宅手当、通勤手段
  • 直近数年の新卒採用人数と、その定着状況

実習先で声をかけられた場合も、ほかに1〜2か所は見学して比較しておくと、入職後の納得感が変わります。

応募書類と面接の準備(新卒向け)

履歴書・エントリーシート

免許欄は「20XX年3月 理学療法士国家試験 合格見込み」と書き、学業の内容や実習で学んだことを自己PRに入れます。志望動機は「実習で見た場面」から書き起こすと、新卒らしい説得力が出ます。

面接でよく聞かれること

  • 実習で印象に残った症例と、そこから学んだこと
  • なぜこの分野(急性期・回復期・生活期)を選んだのか
  • 国家試験の勉強の進み具合
  • 卒業研究の内容(簡潔に説明できるように)
  • 苦手なこと、実習で指摘されたこととその改善

面接官は知識の量よりも、報告・相談の姿勢と、指導を素直に受け止められるかを見ています。実習で指摘されたことを「どう直したか」まで話せると好印象です。

国家試験との両立の工夫

就活と国試勉強を両立させるには、就活を「時期を決めて集中して終わらせる」ことが基本です。

  1. 夏休みに見学と説明会をまとめて回る(実習の合間に日程を確保)
  2. 秋のうちに応募と面接を済ませ、内定を得たら就活は終了する
  3. 年内に内定が出なくても、年明けの募集があることを知っておく
  4. 内定後は、内定先から求められる書類や健康診断の日程を早めに確認
  5. 模試の結果が振るわない時期に就活が重なる場合は、学校のキャリア担当に相談

内定先に「合格発表後に連絡します」と伝えておくと、結果が出るまで余計な連絡に気を取られずに済みます。万一不合格だった場合の対応(助手として採用、翌年再受験)は施設によって異なるため、内定時に確認しておくと安心です。

アドバイザーのひとこと 新卒の相談で多いのは「実習先から誘われたが、ほかも見たい」という悩みです。誘っていただいたことへの感謝を伝えたうえで、「ほかも見学して比較したい」と正直に言って構いません。実習先の側も、比較したうえで選んでくれる学生のほうが定着すると分かっています。

よくある質問

Q. 新卒で訪問リハビリに就職するのは難しいですか?

訪問リハは一人で判断する場面が多いため、新卒の受け入れを限定している事業所もありますが、同行期間を設けて新卒を育てる事業所も増えています。教育体制の有無を見学で確認し、不安なら病院や老健で数年経験してから移る道もあります。

Q. 内定を複数もらった場合、どう断ればいいですか?

決めたら早めに、電話かメールで辞退の連絡をします。理由は「他の施設に決めた」で構いませんが、感謝の言葉を添えて丁寧に伝えてください。学校経由の求人は、学校のキャリア担当にも報告しておきましょう。

Q. 就活を始めるのが遅れました。まだ間に合いますか?

回復期病院、介護施設、通所リハ、訪問リハは年明け以降も募集が続くことが多く、国試後の募集もあります。学校の求人票と求人サイトを併用し、見学は1〜2か所に絞って早めに動きましょう。

ケアリーチで求人を探す

タグ:新卒 転職の準備 面接対策

転職するか迷っている段階でもOK。希望条件に合う求人や、非公開求人の有無をキャリアアドバイザーがお調べします。

無料で転職相談をする

あわせて読みたい記事

ページTOPへ戻る