給料・年収

作業療法士の平均年収・月給・手取りはいくら?領域別・年代別の実態と上げ方

更新日:2026/09/08 読了目安:約8分 執筆:ケアリーチ キャリアアドバイザー

作業療法士の平均年収は約430万円(厚生労働省調査、PT・OT・ST・視能訓練士の平均)。身体障害・精神科・小児・老年期など領域別の給与の傾向、年代別の目安、手取りの考え方、年収を上げる方法をケアリーチ掲載求人のデータとともに解説します。

「作業療法士は理学療法士より給料が低いのか」「精神科や小児に移ると年収は下がるのか」。作業療法士は身体障害領域だけでなく、精神科、小児・発達、老年期、就労支援と活躍の場が広いぶん、領域によって給与の構造が異なります。求人票の月給だけを比べると見誤りやすく、賞与や手当、昇給の仕組みまで見て初めて実態がつかめます。この記事では、公的統計とケアリーチの求人データをもとに、作業療法士の年収・月給・手取りの目安と、領域別・年代別の傾向、年収を上げる方法を整理します。

作業療法士の平均年収・月給・手取りの目安

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2024年)によると、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士の平均年収は約430万円です。統計上は職種をまとめた数字で、作業療法士だけを切り出した精密な値ではありませんが、実務の感覚では理学療法士と作業療法士の給与体系はほぼ同じで、同じ施設なら基本給の差はないのが一般的です。

月給と年収の関係

年収は「月給×12+賞与」で決まり、月給に含まれる手当(固定残業代、住宅手当、資格手当)の有無で見え方が変わります。ケアリーチに掲載中の作業療法士求人の平均月給は約26.8万円万円です(掲載求人3,877件、2026年11月8日時点)。

手取りの目安

手取りは額面から社会保険料と税金を引いた金額で、一般的には額面の75〜80%程度です。月給24万円なら19万円前後、月給28万円なら22万円前後が目安になります。賞与からも社会保険料と所得税が引かれるため、年収ベースでも同程度の割合で考えておくと安心です。

領域別の作業療法士の給与の傾向

作業療法士は領域によって職場の種類が異なり、給与体系にも特徴があります。

領域主な職場給与の傾向
身体障害(急性期・回復期)病院平均前後。回復期は単位数に応じた手当がある施設も
精神科精神科病院、デイケア基本給は身体障害領域と同程度、残業が少なめ
老年期・生活期老健、特養、通所リハ、訪問基本給はやや低めだが、訪問は件数手当で伸びやすい
小児・発達児童発達支援、放課後等デイ、療育センター事業所により幅が大きい。福祉系は控えめな傾向
就労支援・地域就労移行支援、地域活動支援センター福祉職の給与体系に近く、役職で差がつく
手外科・ハンドセラピィ整形外科病院・クリニック専門性が評価され、クリニックでは日勤で平均以上も

領域を変える転職では、基本給の差だけでなく、賞与の月数と残業の実態をセットで比較することが大切です。

アドバイザーのひとこと 「小児に行きたいが年収が下がるのが不安」という相談は作業療法士に多いです。児童発達支援は事業所ごとの差が大きく、法人の規模や加算体制で月給が数万円変わります。領域を変えるときほど、同じ領域の求人を複数比べて相場をつかんでから応募先を決めるようにしています。

年代別・経験年数別の年収の目安

年代年収の傾向差がつくポイント
20代300万〜380万円前後施設形態と賞与月数
30代350万〜450万円前後主任・リーダー、訪問への移動、認定作業療法士
40代400万〜500万円前後科長・管理者、教育・実習指導の役割
50代以降450万円前後〜役職の有無で大きく分かれる

目安であり、地域や施設で上下します。作業療法士は理学療法士に比べて職場のセラピスト数が少ないことが多く、早い段階で「OTの責任者」を任されて役職手当が付くケースも見られます。

作業療法士が年収を上げる方法

役職・管理者を目指す

回復期病院のOT主任、老健やデイケアのリハ責任者、訪問看護ステーションの管理者などは役職手当が付きます。作業療法士は生活動作や環境調整の視点から多職種をまとめる場面が多く、管理者候補として声がかかりやすい職種でもあります。

訪問リハビリ・訪問看護ステーションに移る

訪問件数に応じた手当がある事業所では、日勤のまま病院時代より年収を上げやすい傾向があります。作業療法士は住宅改修や福祉用具の提案、家事動作の訓練で在宅ニーズが高く、訪問分野での需要は安定しています。

認定資格・専門性を活かす

認定作業療法士や専門作業療法士、ハンドセラピィ、認知症ケア、福祉住環境コーディネーターなどは、資格手当が付く施設と付かない施設があります。直接の昇給より、加算に関わる役割や教育担当を任されることで役職につながる効果のほうが大きいと考えてください。

転職で給与体系を変える

同じ領域でも、法人の規模や地域で基本給と賞与に差があります。転職時は「基本給」「賞与の実績」「昇給の実績」「残業の実態」を比較し、月給の額面だけで決めないことが重要です。

アドバイザーのひとこと 作業療法士の方には、面接で「OTは何名いて、責任者はどなたですか」と聞くことを勧めています。OTが1〜2名の施設では、数年で責任者を任されて役職手当が付く一方、相談相手が少ない負担もあります。年収と教育環境のどちらを取るか、入職前に考えておくと後悔が少ないです。

求人票で確認したいポイント

  • 基本給と手当の内訳、固定残業代の有無
  • 賞与の実績月数と、前年の支給実績
  • 昇給の有無と金額の目安
  • 訪問件数や単位数に応じた手当の計算方法
  • 領域特有の手当(送迎手当、精神科の危険手当に相当するものなど)
  • 退職金制度と加入条件

よくある質問

Q. 作業療法士と理学療法士で給料に差はありますか?

同じ施設であれば基本給に差を設けていないところがほとんどです。統計上も両職種はまとめて扱われています。差が出るのは職場の選択(訪問、クリニック、小児など)と役職の有無によるものです。

Q. 精神科の作業療法士は給料が低いですか?

精神科病院の基本給は身体障害領域の病院と大きく変わらない傾向です。残業が少なく、賞与が安定している病院も多いため、年収ベースで見ると平均前後に収まることが多いです。

Q. 小児分野で年収を上げる方法はありますか?

児童発達管理責任者などの資格を取得して管理者に就く、複数拠点を持つ法人でエリアの責任者になる、といった道があります。療育センターや医療型の施設は福祉型より基本給が高めの傾向です。

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タグ:作業療法士 年収 給料

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