給料・年収

PT・OT・STのボーナス事情|平均支給額・支給月数・病院と介護施設の違い

更新日:2026/09/08 読了目安:約7分 執筆:ケアリーチ キャリアアドバイザー

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のボーナス(賞与)は何か月分が相場?病院・クリニック・介護施設・訪問リハの支給傾向、支給月数の見方、賞与が年収に与える影響、求人票で見抜くポイント、転職時期と賞与の関係をキャリアアドバイザーが解説します。

「求人票に賞与4.0か月と書いてあるが、本当にそれだけもらえるのか」「介護施設に移ると賞与はどれくらい減るのか」。ボーナスは年収の2〜3割を占めることもあり、月給が同じでも賞与の差で年収が数十万円変わります。リハビリ職の賞与は、施設形態や法人の経営状況、公的か民間かで傾向が大きく分かれ、求人票の書き方にも注意が必要です。この記事では、PT・OT・STの賞与の相場感、施設形態別の傾向、求人票での見抜き方、転職時期と賞与の関係をまとめました。

PT・OT・STのボーナスの相場と年収への影響

賞与は「基本給×支給月数」で計算されるのが一般的で、年2回(夏・冬)に分けて支給されます。リハビリ職の場合、一般的には年間で基本給の2〜4か月分程度が目安で、公的病院や大規模法人では4か月前後、民間の中小施設では2〜3か月程度、業績連動で年により変動する施設もあります。

基本給が22万円で支給月数が3.5か月なら、年間の賞与は77万円前後です。同じ月給でも支給月数が2か月なら44万円で、年収に30万円以上の差が出ます。

賞与の計算の基礎は「基本給」

賞与の計算基礎は月給の総額ではなく基本給であることがほとんどです。月給が高く見えても、基本給が低く手当で積み上げている求人では、賞与が小さくなります。求人票では「基本給」と「支給月数」の2つを確認することが大切です。

手取りへの影響

賞与からも健康保険・厚生年金・雇用保険の保険料と所得税が引かれ、手取りは額面の75〜80%程度になります。住民税は賞与からは引かれませんが、翌年の住民税額の計算には含まれます。

施設形態別のボーナスの傾向

施設形態支給月数の傾向特徴
公的病院・大学病院4か月前後安定、業績に左右されにくい
民間の急性期・回復期病院3〜4か月法人の経営状況で変動、実績連動もある
療養型病院3か月前後安定している病院が多い
クリニック2〜3か月院長の裁量で幅が大きい、寸志のみの場合も
老健・特養・有料老人ホーム2〜3.5か月社会福祉法人は安定、処遇改善に関する手当が別に付く例も
デイサービス・デイケア2〜3か月小規模事業所は少なめ
訪問リハ・訪問看護1〜3か月月給や件数手当が高い代わりに賞与は控えめな事業所が多い

訪問系は「月給は高いが賞与が少ない」、公的病院は「月給は平均的だが賞与が高い」という構造で、年収で見ると差が縮まることがよくあります。

アドバイザーのひとこと 求人票の「賞与年2回(前年度実績4.0か月)」は信頼しやすい書き方です。一方「賞与あり」「業績による」だけの場合は、実績を必ず確認します。私たちが施設に聞くと「昨年は2か月だった」と分かることも珍しくありません。月給の額面ではなく、基本給×実績月数で年収を並べ直すと、求人の見え方が変わります。

求人票で賞与を見抜くポイント

  • 「前年度実績○か月」と実績が書かれているか
  • 計算基礎が基本給か、月給総額か
  • 基本給の額(手当込みの月給で高く見せていないか)
  • 支給条件(支給日在籍、勤続6か月以上、査定期間の勤務実績)
  • 業績連動や人事評価による増減の有無
  • 「寸志」「決算賞与」といった表現の場合、金額の実績

面接や見学の場では「昨年の賞与は何か月分でしたか」「入職1年目の夏の賞与はどのように扱われますか」と聞いても失礼になりません。エージェント経由なら、施設に代わりに確認してもらえます。

転職時期とボーナスの関係

賞与の支給日をまたぐ転職では、受け取れる金額に差が出ます。

現職の賞与を受け取ってから退職する

「支給日に在籍していること」を支給条件にしている職場が多いため、支給日の後に退職日を設定するのが基本です。退職の申し出は支給日より前でも問題ありませんが、就業規則で「退職予定者は減額」と定めている職場もあるため、事前に確認しておきましょう。

転職先の初回賞与は満額でないことが多い

多くの施設では査定期間(前年10〜3月、4〜9月など)の在籍期間に応じて支給されるため、入職後最初の賞与は日割りや寸志になるのが一般的です。年収を比較するときは、入職1年目の賞与が少なくなる点を織り込んでおく必要があります。

年収交渉で賞与を含めて考える

月給の交渉が難しい施設でも、賞与の査定や入職時期の調整で1年目の年収を補える場合があります。「入職時期を査定期間の開始に合わせる」「1年目の賞与の扱いを事前に確認する」だけでも、実質年収は変わります。

ボーナス以外で年収を補う視点

賞与が少ない施設でも、次の要素で年収が補われている場合があります。

  • 件数手当や単位数に応じた手当(訪問・回復期)
  • 処遇改善に関する加算の配分(介護施設・通所)
  • 住宅手当・扶養手当・資格手当
  • 昇給の実績(毎年の定期昇給があるか)
  • 退職金制度の有無と条件

「賞与4か月で昇給なし」と「賞与2か月で毎年昇給」では、10年後の年収が逆転することもあります。賞与だけでなく、昇給と手当を含めた総額で比較する視点が大切です。

アドバイザーのひとこと 訪問看護ステーションで「賞与が少ないのが不安」と言われる方には、年収ベースで前職と並べてお見せしています。件数手当を含めた年収で比べると、賞与が少なくても前職を上回るケースが多いです。逆に、賞与の高さに惹かれて公的病院を選び、単位数の負担で悩む方もいます。賞与は年収の一部として、働き方とセットで判断してください。

よくある質問

Q. PT・OT・STの賞与は平均で何か月分ですか?

一般的には年間で基本給の2〜4か月分程度が目安で、公的病院や大規模法人は4か月前後、民間の中小施設やクリニック、訪問系は2〜3か月程度の傾向です。精密な平均値は施設形態や地域で異なるため、求人ごとに前年実績を確認してください。

Q. 賞与の支給日前に退職を申し出ると減額されますか?

就業規則に「退職予定者は減額」と定めている職場があるため、確認が必要です。支給日以降に退職日を設定し、申し出は引き継ぎに必要な期間を考慮して行うのが一般的です。

Q. 転職1年目の賞与はどれくらいもらえますか?

査定期間の在籍期間に応じた日割りや、寸志程度になることが多いです。入職時期を査定期間の開始に合わせると、初回の賞与を確保しやすくなります。

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タグ:ボーナス 給料 年収

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